1. 浄化槽ブロワー(エアポンプ)とは?
浄化槽は、微生物を使って糞尿や生活排水などの汚水を浄化しています。
浄化槽では、空気を嫌う「嫌気性微生物」と、空気を好む「好気性微生物」が活躍していますが、好気性微生物に空気を送る重要な役割を果たすのが、ブロワー(エアポンプ)です。
ブロワーは浄化槽では非常に重要な部品です。
空気を浄化槽に送り込めないと、汚水を溜めるだけになってしまい、悪臭の発生、不浄水の垂れ流しなど、生活にも環境にも良くない事がおこってしまいます。
2. 浄化槽放流ポンプ(浄化槽用水中ポンプ)とは?
浄化槽は、浄化された処理水を、側溝等の条例で指定された排水設備に放流します。
通常、自然勾配での緩やかな放流をするのですが、土地の状況によっては、浄化槽の位置が低く自然放流が出来なくなる事もあります。
その場合、浄化槽にポンプ槽を接続し、その中に放流ポンプを設置、処理水を放流できるところまで汲み上げます。
多くの場合、放流ポンプは2台セットとなり、片方が故障してもすぐには影響が出ないようになっています。
なお、電気で動くモーターを水中に沈めて使う方式の為、故障状況によっては漏電している可能性もあり、修理交換は専門業者にご依頼していただくのが安全です。
3. こんな場合は要注意!
ブロワー編
- 浄化槽の臭いが気になる→ブロワーがうまく機能ぜず微生物が死滅、浄化槽が機能しなくなっている可能性があります。
- ブロワーの音がうるさくなった→取り替え時期かもしれません。また共振(ブロワーの振動が他の物に伝わり音が大きくなる)により音が大きくなる事もあります。
- ブロワーが止まってしまった→汚水の浄化もできず、悪臭が発生しますので、すぐに修理・交換してください。
- ブロワーを設置してから5年~10年くらい経っている→取り替え時期になっているかもしれません。
ブロワーは消耗品です。時間経過でだんだんと能力が落ちていき最終的には止まってしまいます。使用環境により耐久年数は変わって来ますが、止まってしまう前に新品との交換を。
放流ポンプ編
- 放流ポンプの音がうるさくなった→取り替え時期かもしれません。ポンプ内部に固いものがぶつかり、変形してしまった可能性もあります。
- 浄化槽が逆流(漏水)しているようだ→水中ポンプが壊れ、浄化水を放流できなくなると、汚水が浄化槽から溢れ漏水してしまいます。
汚水の漏水ですので衛生環境的にも問題が発生しますので、すぐに修理交換が必要です。 - 放流ポンプを設置してから10年以上経っている→取り替え時期になっているかもしれません。
放流ポンプは消耗品です。時間経過でだんだんと能力が落ちていき最終的には止まってしまいます。使用環境により耐久年数は変わって来ますが、止まってしまう前に新品との交換を。
その他、浄化槽の悪臭、異常、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
※浄化槽の工事は、正規の登録事業者へ。
大塚設備株式会社 浄化槽工事業 埼玉県知事許可(届-24)第1652号